星野は仕事のためにわざわざ何才も年下の女の子に紛れて高校生活をやり直しているのに、誰にも受け入れられず、肩を落として自分の席に着いていた。
その様子をカレンは満足そうに見ていた。
それも計算通りのようで、少し気の毒そうに見る土井に対して、タレント志望をしていても男がいない世界では芸能人の需要も少なく、UWの公共放送があるもののとてつもなく倍率が高かった。
そこからカレンはメイティングしてあげるよう提案した。
土井がメイティングした女性ということなら、UWも忖度してくれるのは間違いないらしいが、彼はあくまでメイティングと呼称しようとも、子作りするなら自分に好意を抱いている人でなければする気はなかった。
じゃあチャンスだけ与えて欲しいと勝手に話を進め、星野に声をかけた。
翌日、星野はスカートを穿かずにパンツ姿で登校してきた。
もちろん女子高生たちは失笑しながら遠慮なく彼女に視線を注ぎ、彼女は恥ずかしさでどうにかなりそうなほど赤くなっていた。
それもカレンは満足そうに見ながら声をかける。
星野はこれで約束を守ったからと言おうとするが、「明日は上もですよ」と被せられる。
上下下着で登校してきたら少しは協力すると土井にも強引に約束させた。
カレンに遊ばれているような気がして星野は声を荒げるが、土井の担当官ですからと感情のない顔で言い返され、何も言えなくなった。
翌日、星野は本当に下着姿で登校してきた。
同級生たちはヒソヒソと囁いて彼女にチラチラ視線を送り、見られていることを分かっている彼女はずっと顔を赤くしていた。
土井は隣の席に座ったので今日の翔太当番だと分かり、彼女が仕事の件を話そうとするのを黙らせるように唇を塞いだ。
遠慮なく舌を入れて唾液を絡めるが、唇を離した後はまるで恥ずかしがる様子もなく顔色一つ変えていなかった。
逆にさらに顔を赤くした彼女に、昼休みに屋上に来て欲しいと囁いた。