話を聞いているのかどうか分からない土井に、先生は唐突に質問した。
「土井君・・・先生のことどう思う?」
どういう意味なのか、どう答えていいか分からず土井は慌て、「どう・・・って?」と、率直に訊き返した。
「おばさんになったでしょ?」
と訊き直してくれたので、すぐに「そんなことないです!」と答えた。
それに「よかった」と漏らすと、先生はおもむろに部屋の電気を消して暗くした。
「病気にかったご褒美よ・・・嫌だったら言ってね」
と言いながら顔を近づけてきて、土井のファーストキスを奪った。
唇を合わせるだけじゃなく、舌を入れて彼の舌を引っ張り出すように絡め合う、深いキス。
先生は土井を押し倒すと、彼に跨った。
前のボタンを外して、ショーツを下ろしながら、一言「土井君・・・」とだけ呟いた。
土井は信じられなかった。
まだコールドスリープの機械の中で夢を見ているんじゃないかと思ったが、確かに先生の体温も身体の柔らかさも匂いも感じられた。
何より、目の前から声が聴こえてくる。
「夢なら、どうか覚めませんように」と願わずにはいられなかった。
先生は身体中に散らばっている痣に一つ一つキスをしていった。
一つ一つの舌使いに反応しているのに、柔らかい手で股間をくにくに揉まれるのは、想像以上に気持ち良くて声が漏れてしまった。
「先生っ・・・ちょっと待って!・・・・・・先生っっ」
止める声も聞いてくれず、くにくにと股間を弄ばれてパンツとズボンを履いたまま出してしまった。
息を荒げて謝る土井が可愛くて、先生はおでこにキスをして「気にしないで」と答えた。
でも、気持ち良くして欲しいのは先生も同じだった。
「じゃあ次は・・・男らしい土井君、見せてくれる?」
と言いながら尻を突きだして、どこに入れるか分かりやすいように指で示して見せた。
土井はすぐに突き入れた。
「先生っ!」
「あっ・・・!土井君!土井君!」
乱れて彼の名を連呼する先生の中に、何度も何度も突き入れる。
乳首を吸うと、もっと感じてくれた。
それが、土井翔太の初体験と初メイティングだった。
考察・感想
土井翔太の初メイティングが滞りなく完了した。
土井がコンプレックスを感じないように作られたハーレム学園。
相手の心理に合った計画を作り、それを見事に成功させたカレンは有能と言わざるを得ない。
徐々に何が待っているのか土井に仄めかして期待を煽り、想像通りのご褒美を与える。
一人目に憧れの先生を持ってくるところも、警戒心をなくすのに最高の判断だった。
今回は、とにかくご褒美回だった。